inbound passenger 2016 7 10

書名 眠れないほど面白いインバウンド24時
    日本各地に広がる「インバウンド(inbound passenger)の現場」に迫る
著者 博学面白倶楽部  三笠書房

 日本を訪れる外国人観光客は、なんと20年前の約6倍になりました。
この本では、外国人観光客の日本での行動を追いかけ、
困った問題から感動実話までを紹介した「インバウンド」実録集です。
 早速、興味深いところを引用しましょう。
「気が気ではないレストラン」
 日本では、レストランで、
一定の時間内で「飲み放題・食べ放題」というサービスがありますが、
これは、日本特有のものでしょう。
 日本人の体格からすると、
たとえ「飲み放題・食べ放題」にしても、
客が「相撲取り(sumo wrestler)」でない限り、
このようなサービスを提供するレストランの方が儲かります。
 なぜかというと、料理に合わせた皿を用意する必要がありません。
普通は、料理を引き立てるために、各種の皿を用意する必要があります。
 次に、客は、自分で料理を取りに行って、自分の席に運びます。
つまり、ウエートレスが必要ではありません。
要するに、人件費の削減ができます。
 そういうわけで、「飲み放題・食べ放題」は、
レストランの方が、儲かります。
 問題は、外国人観光客の場合です。
体格を見ればわかりますが、
日本人と違って、大食漢かつアルコールに強い人が多いのです。
 とりわけ、欧米人やロシア人は、アルコールに強いのです。
極端なことを言えば、日本人でアルコールに強い人でも、
欧米人やロシア人と比較すると、アルコールの弱い分類に入ってしまうかもしれません。
 これは、遺伝子の問題であり、
アジア系は、アルコール分解酵素が少ないのです。
 次にマナーの問題を取り上げましょう。
日本人が、観光地のレストランで、中国人観光客と相席になったが、
マナーについて注意したら、
中国人は謝るどころか逆ギレ(misplaced anger)してしまったという話があります。
 これについては、よく言われることですが、
中国人は、人前で注意されると、逆ギレすることが多いのです。
 その理由は、中国人は、メンツを命よりも大事にする民族だからと言われます。
中国人は、メンツをつぶされたと感じると、収まりがつかなくなってしまいます。
 中国社会では、法律や制度よりも、
人の力量で物事が動く時代が長く続きました。
こうした社会環境が、メンツを重んじる国民性を形成したと言われています。
 そういうわけで、中国人にマナーに関して注意したいならば、
周囲に聞こえないように、小声で、ささやく方がよいでしょう。


















































































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